「Awake」WANDS

投稿者: としぼん 投稿日時:2010/05/25
カテゴリー:【J−POP】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆☆☆☆☆


 
 以前の記事の中で、WANDSは第一期と第二期が至高であって、第三期はそれらの真似ごとであるとの趣旨を書いた。しかし、この1曲を聴いたときに、第三期ならではの魅力を感じた。そこまで第三期を毛嫌いする必要なんてなかったんだ。第三期に申し訳ないことをした。

 今年も、あいかわらず新譜というものが発表され、音楽アーティストは僕たちに新しい刺激を与えてくれる。しかし、少し食傷気味ではないだろうか。前に聴いたことあるような、似たようなラブソング、お金の匂いがぷんぷんするエセアーティストの楽曲ばかりでは当然だろう。結果的に、国民的に愛される音楽が少なくなり、「社会の繋ぎ」としての音楽は廃れてきている。個人個人が好きな音楽を聴ける時代…それはある意味で貴族的な音楽の楽しみ方かもしれない。未だかつて人類が経験したことのない、音楽の楽しみ方が今ここにある。

 そうなってくると、いかに自分にあった楽曲を見つけるかが重要となってくる。新譜に期待しづらい現状ならば、過去の音楽に目を向けることになるだろう。僕もその一人である。iTunesに記録された18,500曲の音楽データの中から、未だ出逢っていない過去の音楽を聴くことが今現在の音楽との付き合い方である。

 必死に集めた18,500曲の中には好きでも嫌いでもなく、とりあえず入れた音楽も存在する。その1曲が今回紹介したい第三期WANDSの「Awake」だ。
WANDSに関しては、第一期・第二期のボーカリスト・上杉昇の卓越した歌声のために、相対的に第三期を過小評価していた。ステレオタイプ的に評価して聴こうともしなかった。しかし、心をフラットにして、音楽を純粋に楽しもうと思って聴いたときに、今までとは違うものを感じた。

 「Awake」は、膝を抱えてじっとするくらいなら、自分から動きだせというメッセージが込められている。単に「目覚めろ」と強迫するのではなく、自問自答する思いも込められており、ヒーローを描いた楽曲ではない。むしろ誰もが思う不安や苦しみが滲みでており、こちらに僕は共感する。そして、そういったマイナスの要素だらけの状態をプラスに転じさせようとする能動的な表現に勇気を感じる。

 第三期のメンバーに当時どのような思いがあったかは知るよしもないが、彼らが偉大な前任者のあとで、いかに表現すべきか自問自答し苦しんだのだろう。そして、自分を「目覚めさせる」必要性を感じ、その思いをかたちにした。それが「Awake」という楽曲なのだろう。

 決して、愛や友情をモチーフにしたものだけが、共感を得られる音楽ではないということだ。目覚めろ、自分。目覚めろ、日本。

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