「凪唄」やなわらばー

投稿者: としぼん 投稿日時:2008/10/08
カテゴリー:【ポップス】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆☆☆☆

 島歌を背景に持つ“やなわらばー”が、伝統的な沖縄音楽に捉われず意欲的なカバーアルバムを出しました。それがこの凪唄です。聴き心地の良さからBGMとしてお勧めです。

 近年の音楽業界ではカバーソングブームが起きています。そのブームの大きなうねりを生み出したのは、徳永英明のVOCALISTシリーズです。彼は女性が歌っていた名曲を男性がカバーするという明確なコンセプトを掲げ、自身のハイトーンな歌声を活かすことで注目を浴びました。そして彼は早々とカバーソングから身を引き(おそらく他人の音楽で評価されることに留まることが苦しかったと思われます)、再度注目を集めている間に自身の音楽を発表することで歌手として再生しました。

 カバー事態はとても素敵なことです。音楽は人々の中で歌い継がれてこそ初めて良い音楽であるという考え方があるからです。昔聴いていた音楽を今、自分の好きな歌手が歌ってくれている…そして新しい魅力が生まれる。良いことづくしです。

 しかし、ヒット曲を出せずに苦しんでいた歌手が注目を浴びるきっかけともなり、音楽制作でも比較的安価にすむカバーは、レコード会社にとって今はドル箱にしか見えていないようです。
 無名の歌手に歌わせて、原曲のイメージをボロボロにする粗悪なカバーが氾濫し始めました。こういったものは自然淘汰されて消えていくのは目に見えていますが、なんだかやるせない気持ちにもなります。

 音楽は誰がカバーしてもよいです。だけど、プロとしてせっかくカバーしてくれるなら、その人の歌声が素敵であるとか、斬新なアレンジがあるとか、今回のやなわらばーのように島唄などの背景をもった特異な存在であるとか、そういったものがなければ人々の耳を傾けさせるのは難しいのではないでしょうか。

 このアルバムは、なかなか良いです。まず選曲が良いです。近年の沖縄音楽、ポップスの名曲など、心が洗われるものばかりを収録しています。また島歌テイストが効かせつつも、そこにだけ捉われない素直な発声も良いです。アルバム全体を通してのバランスも文句なしです。すべて通して聴き終った頃には穏やかな気持ちになっていることでしょう。ただ、夏っぽさを感じる楽曲が多いのにリリースが9月17日っていうのは、ちょっと遅れてしまったなということが否めません。


「凪唄」やなわらばー

01.花(オリジナル・喜納昌吉)
02.涙そうそう(オリジナル・BEGIN)
03.TSUNAMI(オリジナル・サザンオールスターズ)
04.風になりたい(オリジナル・THE BOOM)
05.島唄(オリジナル・THE BOOM)
06.海岸通(オリジナル・伊勢正三、イルカ)
07.さよなら夏の日(オリジナル・山下達郎)
08.少年時代(オリジナル・井上陽水)
09.イラヨイ月夜浜(オリジナル・BEGIN)
10.島人ぬ宝(オリジナル・BEGIN)


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