「偶然の確率」GIRL NEXT DOOR

投稿者: としぼん 投稿日時:2008/09/17
カテゴリー:【J−POP】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆

 ここに書く音楽に対して、私は批判的なことはあまり書かないようにしているのですが、この楽曲を聴いてみて、その痛々しさに筆を取った次第です。この堕落した楽曲が日本のiTunes Storeで連日1位を取っているのは裏で何か操作があるのではないでしょうか。

 GIRL NEXT DOORは大手レコード会社に成長したavex traxが創立20周年を記念として総力をかけて売り出しているユニットです。黄金期のavexサウンドと呼ばれるユーロビートとポップスとロックの融合を体現させるために生まれたユニットです。なるほど確かにavexらしいです。でも、それだけ。本当にそれだけです。

 おそらく肥大化し方向性を見失ったavexは懐古主義に走ってしまったのでしょう。avexは創立当初、ダンスミュージックなど日本で市場として成り立っていなかった分野を開拓し、一人勝ちを収めました。しかしその勝ちにおごり、その分野以外で創造的な挑戦をしてこなかったため、自分たちの居場所が荒野となっていたのに気付かず、今でもここで作物が採れると信じているのです。
 過去に同じ分野で活躍したEvery Little Thing、day after tomorrow、D-LOOP、belly to bellyは、自らの音楽性を別のものにシフトしたり、解散したりしてもう同じ場所には留まっていないことを忘れているのです。
 同じことをし続けることは大切なことです。しかしメディアの発達した芸能の世界では飽きられます。大量に流される音楽は特にそうです。その苦しい状況下でも売れ続けたサザンオールスターズは毎回違うテイストの音楽を披露して、飽きられないように努めていたからなのです。

 残念ですが、GIRL NEXT DOORの音楽は残りません。これほどまで人の心に何も残さない楽曲も珍しいくらいです。その理由は、avexらしいというコンセプトを守ることが前提であるという縛り、温かみを捨てたアレンジ、うっとうしいくらいに連続するモチーフ(メロディー)からきています。何もかも人為的に作り出された音では気持ちは揺れないものです。また現GIRL NEXT DOORの一員で元day after tomorrowのキーボーディスト鈴木大輔氏が作曲した本作はday after tomorrowの遺物でもあります。でてくるフレーズが過去の焼きまわし…愛すべき自分の作品を忘れてしまったのでしょうか。もしくは会社の指示と自らの創作意欲のジレンマの中から苦しみぬいて生み出した悲しみの楽曲なのでしょうか。

 そしてもっと悲しいのはこのプロジェクトに大量の資金とメディアへのゴリ押しが含まれていることです。正直なところこんな音楽は後ろで動いたお金がなければ露出しなかったであろうと思います。
 有名なジャニーズのゴリ押しにも勝るとも劣らない今回のavexのゴリ押しは資金の回収ができずに終わるでしょう。無理やり音楽ランキング上位へ食い込ませる努力をし、注目を浴びようとしても、中身のないものには誰も飛びつきません。

 本当に好きなものは、ゴリ押しでは決まりません。自分で選ぶものです。

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