「TONIGHT」LUNA SEA

投稿者: としぼん 投稿日時:2008/03/04
カテゴリー:【ロック】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆☆☆

 LUNA SEA終幕間近に発表されたロック・チューン。
3分ほどで終わってしまうが、その疾走感、衝動はまさにLUNA SEAの集大成のひとつと言ってよいと思う。

 LUNA SEAの楽曲は、本当にテクニカルで、変則的な楽曲が多かった。それらの楽曲を成立させるためには、メンバー全員がそれぞれのポジションを極めていることが必要だったはずだ。彼らが、その努力を怠ることなく、かつバランスを崩すことなくLUNA SEAという唯一無二のロックバンドを作りあげていたことは驚きである。

 LUNA SEAは、1997年は活動を停止し、各々がソロワークを活発に行った。そして、翌年に活動を再開したわけであるが、明らかに大きな変化があったと言える。楽曲がスリムになっていたのである。
 彼らに何が起こったのか、それは彼らにしかわからないが、この変化は、聞き手では賛否両論だったと記憶している。ただ、私個人としては、好みの音になっていたので良かったと言える…。

 そのスリムになった楽曲の中でも「TONIGHT」は群を抜いてスリムである。ただ、そこには確かな演奏技術と、ロックの衝動に裏打ちされたLUNA SEAの世界がある。INORANのカッティングも、SUGIZOのブーストも、真矢のリズムも、Jのビートも、RYUICHIの歌声も、パズルのピースのごとくぴったりと組み合わさっている。

 これを聴いていて、彼らの明らかな変化の本質をぼんやりと考えていた。そして、思いついた答えは、彼らが(ある意味)ロックの本質、核、熱源に到達したのではないかということである。当時彼らは、原点回帰(*理由として初期のバンド名を冠したアルバムLUNACYを発表している)を行う中、無駄な部分を削ぎ落とし、残ったものを表現していたと思う。しかし、ただ原点に戻るというわけでなく、一周も二周もしたあとに辿りついたという意味が含まれてはいるのだが。そして、それ故にLUNA SEAは終幕したのではないだろうかとも思う。彼らが彼らのオリジナルであるロックのかたちに限りなく近づいたからこそ、彼らがそれを続ける必要性が薄れてしまったのではないかということである。


LUNA SEAを聴くときに、活動停止前後を比べて聴くことをお勧めします。

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