「恋愛写真」大塚愛

投稿者: としぼん 投稿日時:2006/11/10
カテゴリー:【J−POP】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆☆☆☆

この楽曲のすべては、恋愛における一瞬の煌きを、もっとも単純でもっとも特別な言葉に表されている。「ただ、君を愛してる」と。

 この楽曲は、「いま、会いにいきます」で脚光を浴びた市川拓司氏の小説「恋愛寫眞 もうひとつの物語」が原作となって製作された映画「ただ、君を愛してる」の主題歌である。大塚愛が紡いだ言葉「ただ、君を愛してる」が製作スタッフ一同の賛成により映画のタイトルに採用されたという話があるのは、この言葉が持つ力を証明しているものだと思う。

 とても幼い風貌で他人よりちょっとオリジナルな女の子・里中静流は、大学で知り合った瀬川誠人に恋をする。写真撮影が好きな彼と一緒に居たくて、彼女は写真を撮るようになる。そして、ある日、彼女は彼に、恋する二人の写真が撮りたいと誕生日プレゼントとしておねだりをする。しかし、その写真は、美しくも悲しい写真になってしまうのである。なぜなら、「生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋」を表した写真になってしまったから…。

 そのようなストーリーの映画とこの楽曲の世界観は共通のものがある。彼女から見た彼の仕草、その恋しい姿、その一瞬、それらを彼女が心に焼き付けていく物語が両方にあるからである。この楽曲の歌詞は、非常にシンプルで嘘がない。映画の里中静流が幼くも精一杯恋をした姿と重なり合っていて、飾り気のない静流がそこにいるようである。

 大塚愛は、ときどき造語をつかう。本作では「後ろ恋姿」、8thシングル金魚花火では「あなたの優顔」といったように。これらの言葉は造語であるから、本人以外誰も知らないわけであるが、その意味、そこに込められた想いというものは誰しも理解できるものではないだろうか。恋する一瞬のはかなさといったものを感じられずにはいられない。

 そして、この楽曲の根幹である「ただ、君を愛してる」という言葉は、普段の生活の中では絶対に言わない、言えない、そんな言葉である。しかし、誰かに恋をする、もしくは誰かを愛している人にとって、その言葉に込められた意味というものはすべてである。この楽曲を聴くとき、自分にとって大切な人がそこにいて、その時間を共有できる喜びを感じられたなら、この楽曲はその人にとって幸せなものとなるに違いない。

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