「自己ベスト」小田和正

投稿者: としぼん 投稿日時:2006/05/25
カテゴリー:【J−POP】 【としぼんのおすすめ】 【おすすめ度:☆☆☆☆

「メランコリックなメロディーにのせる愛のうた」

ポップスの巨匠・小田和正のベストアルバム。オフコース時代の名曲もリメイクされ収録。長期間にわたって売れ続けているマストバイな1枚☆

小田和正は、1970年(当時はジ・オフ・コース)、デビュー。当時から2006年現在まで、約36年間も音楽界の一線で活躍していることになる。1曲で消えていく歌手も多い中、かなり特異な存在ではないだろうか。このように長年にわたり、ヒット曲を生み出し続けている秘密は何だろうか?

ファルセットを使わず女性の音域まで出せる声?曲の良さ?歌詞?パフォーマンス?

答えは、それらを全て合わせたものであろう。小田和正独特のシンコペーションや転調を取り入れたメロディー。叙情的な歌詞。男性とは思えない、澄んだ美しい声。今なおライブで走り続ける姿。それらが一体となって、小田和正の音楽が出来上がっている。

テレビで流れている音楽を聴いて、すぐに「小田和正だ!」と思わせること自体がとてつもなく凄いことなのだ。つまり自らのカラーを持っているということが。どんな歌手でも画家でも、自分の作品であるというアイデンティティーを示すことは非常に難しい。それを表現できたとき一流と言われるのだろうと、私は思っている。そういう意味で言うと、小田和正は一流である。

オフコース時代には、なかなか売れない時期もあったようで、弱々しい恋愛のうたを歌っていると揶揄されたこともあるらしい。残念ながら私は生まれていないので、当時はよくわからない。しかし私の記憶の中で最初に残っている小田メロディーは「ラブ・ストーリーは突然に」である。♪あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら 僕等は いつまでも 見知らぬ二人のまま♪ 幼稚園か小学生低学年の子供に絶対わかるわけのない歌詞なのだが、3連符の連続のこのメロディーは強烈に自分の中に入り込んだ。よく歌っていた…下手なのに…。子供にまで浸透するメロディー…おそるべし。

おっと、話が飛んでしまった。小田和正の魅力について書いていたはずなのに。
彼のソングライティングは天性のものである。確かに似たフレーズが出てくることもあるが、それは同一人物が書いている以上、仕方のないことだ。だが、曲の良さは、ソングライティング全てにかかっているわけではなく、伝えようとするメッセージも重要な要因になる。彼の書く詞は、メロディーと一体化し、頭の中で情景が浮かぶようにできている。
♪君を抱いていいの? 心はいまどこにあるの?[Yes-No]
♪こんなことは今までなかった 僕があなたから 離れていく[秋の気配] 
♪ためらうその気持ちも すべて この手に渡して 出会えてよかったと 言える日がきっと来る[キラキラ] 
♪あなたに会えて ほんとうによかった 嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない[言葉にできない]

たった数行で簡潔に叙情的に書く詞。そして、聴くひとが、どんな意味か自分に当てはめて、すごく納得するようにできている。例えば「言葉にできない」は、誰に対しても想うことができる。あなたとは、親であり、子供であり、兄弟姉妹であり、恋人であり、友達であり…自分が大切に想えるひとと解釈できる。こういったことから小田和正の楽曲の普遍性、人気の高さがうかがえる。

近年、年末にTBS系で放送されるクリスマスの約束という番組をご存知であろうか?2001年から続いている番組であるが、小田和正が邦楽洋楽問わず、名曲といわれる曲を観客の前で披露する内容である。山下達郎「クリスマス・イヴ」、モンゴル800「小さな恋のうた」、Mr.Children「HERO」、椎名林檎「ギブス」、チューリップ「青春の影」、ゆず「夏色」…数えればキリがないが、たくさんの歌を歌っている。しかもどの曲も不思議と小田節になって。つまり彼は、天性のソングライティングだけでなく、歌手としても非凡な才能をもっていることとなる。

これらの様々な才能が合わさって小田和正が出来ている。
そして、時代を越えて色あせることなく存在してきた小田和正ミュージックの集大成がこの「自己ベスト」である。オフコース時代からのファンの一部は、小田の新たなアレンジを拒否しているひともいるようであるが、新たに聴く私たちは、先入観なく聴くことがいいと思う。その後でオリジナルと比べて自分の好きなアレンジを探したらいいのだから。

【収録曲】
01.キラキラ
02.秋の気配
03.愛を止めないで
04.さよなら
05.Yes-No
06.言葉にできない
07.緑の日々
08.Oh! Yeah!
09.ラブ・ストーリーは突然に
10.my home town
11.風の坂道
12.伝えたいことがあるんだ
13.緑の街
14.風のように
15.woh woh


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